オーニングって何?

みなさんは、「オーニング」という言葉をご存じでしょうか。 オーニング(awning)という言葉は英語なのですが、直訳すると「日除け」「雨おおい」という意味です。ここでは、オーニングとは何か、どのように使用するのか、またどのような効果があるのかについて説明をしたいと思います。

オーニングの一般的効用

日除け効果材

オーニングは、古くからヨーロッパ各国で、住宅や商業建築、事務所建築等の日除け材料として幅広く使われたものです。キャンバス(布地)を巻き取りパイプに取りつけ、夏は夏、冬は冬と、日ざしに応じて出し入れをし、太陽の直射光線を自由に調整するものです。

帽子・日傘と同じ役割

窓辺やベランダに設置するオーニングは、ちょうど帽子のひさしや日傘と同じように室内からの景観をさまたげずに、しかも太陽光線の室内への直接侵入を防ぎ、赤外線や紫外線、可視光線による室温の上昇、退色、まぶしさ等を防ぐのに役立ちます。

戸外活動の一助に

オーニングによって住宅は新しい空間を創り出すことができ、「庭で食事をする」「庭でパーティーをする」ことが生活のゆとりにつながる時代が日本にもやってきたといえましょう。

現代版スダレ

夏を涼しくすごすために、日本では古来から打ち水をしたり、スダレを下げ(外断熱)たりして、消夏することを生活の知恵としてきました。オーニングは現代版スダレといってもよく、好みの色彩でカラフルに窓を装うこともできますし、形も建物に応じて選べ、しかも個々のオーニングを単独で動かすことも、多数のオーニングを一斉に動かすこともできます。

自動化も可能

また、陽光センサーや風力センサー等の感知装置で、オーニングを人手をわずらわせずに自動的に動かすこともできます。センサーは忘れやすい操作を正確に行ってくれますし、面倒な操作もはぶくことができます。

オーニングの効果

オーニングは直射日光を室内に入れませんので、クーラーの利用度を少なくできます。従ってエネルギーの効率的な利用にもつながります。また、夏風邪や冷房病の発生がかなり少なくなり、健康管理上も大きな効果があります。